【展示会概要】
1948(昭和23)年6月28日午後4時13分、坂井郡丸岡町を震源とする大きな地震が発生し、福井平野で全壊率60%超、死者3700人余を数えるなど、福井県嶺北地方を中心に深刻な被害をもたらしました。この地震がきっかけで「震度7」が設定されました。1945年7月19日の福井空襲からわずか3年。人々の心に、ようやく復興の足取りが見え始めたその瞬間、地震は多くの命とともに、人々の希望も打ち砕きました。
1995年の阪神・淡路大震災をはじめ、2004年には新潟中越地震、そして今年は隣の石川県能登半島でも大きな地震が起こり、今また関東や東海地方でも人々の暮らしを脅かす規模の地震の発生が危惧されています。私たちの地域も、地震と無縁ではいられません。ただ、かつて福井を襲った地震の記憶も、歴史の流れと人々の暮らしの移り変わりの中で少しずつ薄れてきていることも確かです。
そこで史料館では、来年の震災60年の節目を前に「福井大地震」とは、いったいどのような地震だったのかを、当館の所蔵史料などを元に、この機会にあらためて見つめ直してみようと、今回の展示会を計画いたしました。「地震」それ自体はどの時代に限ることなく同じ現象ですが、当時と現代とでは自ずと生活の中身も異なり、当然ながら、地震の時、人々が何をしていたか、その後どうしたか、現代と同じような価値基準で見ることは出来ません。そこで企画展では、地震という現象に限らず、その当時の人々の暮らしや社会動向にもスポットを当て、ただの災害・防災展ではなく、地震を切り口として当時の福井の「暮らし」の全体を含めて知ってもらう場にできないか――と考えています。
福井地震を体験した記憶がある人も、いまでは65歳くらい。体験した人は過去を振り返り、知らない世代の人たちにとっても、かつて郷土を襲った災害と、そこから再度、めげずに立ち上がった人々の歴史に思いを馳せていただければと思います。
みなさまご来場を、お待ちしております。
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